練馬読者会 次回 4月27日(土)18時半〜21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)。会場使用料数百円。飲み物などは各自持参。問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで。 ホームページ:kinokino01.sakura.ne.jp/fridaynerima/

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3月の読書会出席者は3名。主な論点は次の通り。
1. 大阪「日の丸・君が代」裁判について。「日の丸・君が代」の押し付けをめぐる大阪の実態とそれに関する訴訟の記事が3月1日号,8日号で特集された。いずれの場合も行政当局や学校責任者は「意味や歴史は考えなくて良いからとにかく起立して旗に注目し,大声で歌え」との姿勢だ。大阪維新の会が府・市議会で多数になってから復古的風潮が広がったとあるが,慢性的な教員不足の中で彼らは何を「復古」させたいのだろう。
2. フクシマ原発事故から13年について。フクシマ原発事故をきっかけに「芸人ジャーナリスト」となり,東電の記者会見で13年間質問をし続けているおしどりマコさん。原発の経年劣化以上に規制委,厚労省及びその実態を伝える各メディアの報道姿勢の劣化を指摘している。連携を取ってきた新聞も取材班が縮小され,事故のニュースの風化が進む。それを見透かし東電側は情報公開体制を自社に有利になるよう「進化」させ,漏洩した放射性物質の公表を特定の核種に限定するなど隠蔽・操作をしている。マコさんの奮闘は頭の下がる思いだが我々も関心を風化させず,監視の列に加わって行きたいものだ。
3. 「TKB48」について。このネーミングを見て,騒動が続く某政党と同種のアイドルグループ名にあやかったパロディかとうんざりしたのだが,読んでみると災害時に必要な物の本質がよく表された言葉だと分かった。全ての被災者に安心して使用できるトイレ・キッチン・ベッドを48時間以内にとのコンセプトでイタリアで取り組まれている。我が国の避難所はこの3つのいずれもが極めて不十分な状態が続いていて,ジェンダーや少数者への配慮を求める事は我儘,贅沢とされる。しばしば指摘されるのが担当する女性職員の不足だ。この分野への女性進出がジェンダーギャップ指数にどう影響するかは不明だが,避難者の生命に直結するだけに議員や管理職以上の早急な増員が必要だ。(ソ)
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このメールの問い合わせは鈴木(09083400414)までお願いします。
2月の読書会出席者は3名。主な論点は次の通り。
群馬県の行政代執行による「群馬の森」朝鮮人追悼碑撤去(1458号)。政治的行事を行わないことが慰霊碑設置の条件とされていたところに過去の追悼式典で参加者の「強制連行」発言が問題化。記事ではいわゆる右翼の妨害というよりも群馬県が率先して撤去の方針を進め、また裁判所も県の主張を認めであるので問題の根は深い。日本に多くの労務動員された朝鮮人がなぜいたのかという素朴な問い無しの「反省」などありうるのだろうか。
原子力規制委員会の「屋内退避」前提の避難計画(1458、1461号)。現状の日本の貧弱な被災対策では家屋が倒壊または半壊した被災者全員を「屋内退避」させるのは不可能なことは能登半島地震でも明らか。またひとたび原災となれば救助活動や物資の輸送、インフラの復旧工事などもストップしてしまう。結局地震大国での原発運用は地域住民の人命を犠牲にすることでしか成り立たないということだろう。
3年目を迎えるロシアのウクライナ侵攻(1461号)。欧米はウクライナ支援をこの先抑制していくのが濃厚でいまさら停戦の機運が高まっているが、ロシアもウクライナも国内状況は停戦を模索する段階ではないという。記事では、ロシアのクリミア半島占領とウクライナ東部への軍事侵攻(2014年)時点で日本を含む西側諸国が毅然とした態度を示さなかったのがプーチン大統領を勢いづかせたという指摘がされているが、ロシアによる周辺諸国への武力介入などはプーチン政権後いくらでもあり2014年時点ではすでに有効な対応を実現させるのは難しかったのではないか。いずれにしても早い段階での対応ができなかったことの検証は必要だろう。紙幅の制限のためか、ウクライナ国内のゼレンスキー大統領への支持率の低下や兵力不足などウクライナ側のマイナス面が記述されていないのは残念。
ホームヘルパー国家賠償訴訟の高裁判決(1458号、1461号)。国の政策により「介護報酬抑制によって介護保険制度は維持できても介護は維持できなくなる」という本末転倒な事態を招いている。低賃金による人手不足は他の業界でも起きており、今後どのような政策転換がなされても即解決は望めない。抜本的な政策見直しはもちろん必要だが暫定的な措置も併せて進めないと取りこぼれてしまう人は増えるばかりだろう。(ス)
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練馬読書会 次回 2月24日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)。会場使用料数百円。飲み物などは各自持参。問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで。 ホームページ kinokino01.sakura.ne.jp

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料

1月は参加者4人。飲み物は、各自持参。

▼元旦に発生した能登半島地震は、日本列島の脆弱性を明白に示したといえる。能登半島の群発地震は3年連続で必要な備えを怠っていたといわざるを得ない。(1456号P6)その結果、支援の遅れが現在までも続いる。

再度痛感させられるのは、東日本大震災の福島原発事故の教訓が生かされていなという事実である。新潟県柏崎刈羽原発・志賀原発が停止中でなかったらどうなったのか、あるいは、反対運動で原発を作ることがなかった被害の大きい石川県珠洲市でもし原発が建設され稼働していたらどうなっていたのだろうかと思わざるを得ない。

今回の地震でよりはっきりしたのは、このような場所で事故が起きたら、道路が寸断され、逃げることが困難なことである。避難計画の策定は、地方自治体だそうだが、それらの課題が浮き彫りとなった。

また、志賀原発周辺では、空間放射線量を測定するモニタリングポスト116局のうち18局のが欠測。主に原発北側15キロの輪島市近辺の局とのこと。肝心の時にどちらの方向に避難したらよいかわからなくなる危険な状況が明らかになった。(1456号P15)

▼1457号では、地域で作る「こども食堂」の特集で、行政と連携しながら様々な形の支援があるということがわかる記事であった。制約があるもののある程度行政とタッグを組んで支援をしていかないと長続きは難しいと感じた。そして、こども食堂は、支援の入り口で大切なのは、根本的解決とのこと。そういった観点で見ると、(1457号P3)池袋で開催されている炊き出しでは、コロナ前では、150人並んでいたが、昨年一年、平均すると540人並んだという。「大人食堂」的なものがこれほど求められているのは、生活に困窮する人々が増えている現状を伝えている。非正規労働者の増加、行政の不十分な政策などが拍車をかけているように思われる。どのような形で「こども食堂」や生活に苦しむ人々を支援したらよいか考えさせられた。

▼1月2日に被災地救援の海保機が羽田空港でJAL機と衝突、炎上が起きた。「週刊金曜日」は、あまり触れていないが、羽田空港の過密問題、離着陸が増えているのにもかかわらず、管制官などこの仕事に携わる人員が増えていない問題、アメリカ軍がかなり使用している空域の問題など、深堀して取り上げてほしい。多くの人が利用する羽田空港を危険の空港にしないことが大事だと思われる。

▼併せて、裏金から発した「政治資金問題」について。何が問題点なのか、掘り下げてほしい。自民党は派閥を解消すれば、問題解決のようにふるまうかもしれないが、選挙制度や、政党助成金の問題など、いろいろな観点から、分析してほしい。

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練馬読書会 次回 1月27日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)。会場使用料数百円。飲み物などは各自持参。問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで。 ホームページ kinokino01.sakura.ne.jp

12月の読書会出席者は4名。主な論点は次の通り。
1.魚の陸上養殖とゲノム編集について。農業とともに大半の生産者が地域に根差した小規模家族経営で担われる漁業であるが,政府は漁民を切り捨て企業の参入を促進する政策をこの10年ほど進めてきている。参入していく企業は大規模に陸上での養殖をし,更に効率化を図るため食用に適する要素のみを肥大化させるゲノム編集を行っている。こうして作られた異常な魚介類が我々の口に入るのも間もなくのようだ。
2. 政治とカネについて。自民党各派閥のパーティー収益の不正記載が連日メディアで取り上げられている。それ以外の、例えば4月に行われた江東区長選のカネ問題などがかすんでしまいそうな勢いだ。本誌も複数号に渡って何人かの記事を載せているが,総じて他のメディアと同様この事の政局への影響に関心が留まっているのが残念だ。第二次安倍政権以降の十数年を俯瞰し,数々の悪政との因果関係まで考察したスケールの大きな記事を期待したい。
3. 頻発する性暴力について。実の親からの性虐待によってPTSDを発症した子供による訴訟の記事が12月8日号に載った。一般に考えられるより親子間の性虐待は頻発しているのかもしれない。また教育現場(学校・塾など)での性加害が連日のように報道されている。一方劣悪な労働環境で精神を病む教員も後を絶たない。性虐待,性加害の多発に生活環境,労働環境の悪化は無関係なのだろうか。専門家による分析を期待する。
4.「処理水」等言い換えについて。原発汚染水をALPSで処理した水を政府は「処理水」と呼び,多くのメディアも追随してそう呼んでいる。この種の言い換えは自公政権の得意とするところで他にも平和安全法制(戦争法案),反撃(敵基地攻撃)能力,募っているが募集ではない等珍妙で不可解な言い換えを連発し,国語を混乱させている。近い将来これらの言い換えを説明する辞典(新不明解政権語辞典?)の発行が望まれる。(ソ)

練馬読者会 次回 12月23日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)。会場使用料数百円。飲み物などは各自持参。問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで。 ホームページ kinokino01.sakura.ne.jp

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11月は参加者3人。主に議論した話題は以下の通り。
▼イスラエルによるガザ攻撃は本誌でも毎号関連記事が掲載され、欧米主要国がことごとくイスラエルを支持支援する背景も報じられている。ハマスによるテロ行為への報復を「是」としガザの一般民衆大量虐殺を事実上許容する西側陣営の「正義」は、第二次世界大戦後の中東・アラブ諸国において欧米による武力介入が新たなテロ組織を生んできた側面への反省がまったく見られない。ただ各国では国内で異を唱える民衆の声も無視できなくなりつつある。ロシアによるウクライナ侵攻も先行き不透明の中、今後欧米型の民主主義への信頼が揺らいでいくのではないか。
▼「下水汚泥肥料からPFAS」(1450号)では、米軍基地や化学工場以外からもPFASの原因が報告されている。このことでより身近な問題となりつつあるが、いまだに大手メディアの報道が少ない状況なので本誌続報に期待する。
▼ジャニーズ性加害事件の報道機関による検証番組についての記事(1450号)では、報道機関は政治と市場という権力に対して独立性と自立性を確保する必要性を説いている。おそらくこの点についてはかなりクリアされているはずの「週刊金曜日」であるが、ジャニー喜多川氏の性加害が裁判で認定されてからどう報じてきたのだろうか。また同性間の性犯罪についての取り組みも見直しが必要ではないか。
▼石垣島で駐屯地に関わる住民投票を実施を求める署名が有権者の1/3を超えたにも関わらず議会で否決された件(1447号)、現在2回目の提訴の控訴審中とのことだが民主主義の破壊は着実に進んでいると感じる。(ス)
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練馬読書会 次回 11月25日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)。会場使用料数百円。飲み物などは各自持参。問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで。 ホームページ kinokino01.sakura.ne.jp

 10月の読書会出席者は3名。多岐にわたって話し合われたが,主な論点は次の通り。

▼様々の裁判の記事が目立った。1442号。「関生支部」弾圧事件。最高裁は憲法が保障する労働三権を判断せず高裁へ差し戻してしまった。警察・検察が労働組合を弾圧する中、最高裁には、労働三権の尊重を示す判断を期待していた。1443号、「汚染水」海洋放出について、市民151人が提訴することになった。「関係者の理解なしには、処分しない」の中での強行。幅広い観点から問題を指摘し、「汚染水」という表現をマスコミでは使うことを控える状況を打破するためにも、裁判という形で海洋放出の問題を訴えていくのは重要だと思った。1444号では、水俣病国賠償訴訟で、全原告の症状が認定された。これは、画期的な判決と言える。しかし控訴され高裁へ移ることとなった。高齢の原告の人たちのことも考慮し、控訴が取り下げられればと願う。
袴田巌さんの再審請求審がようやく始まった。事件から、57年も経過し、地裁で再審がみとめられたものの、検察官による抗告が繰り返され長期化している。「松川事件」無罪確定60年記念集会でも「冤罪撲滅」のためにも「再審法の改正」が求められており、袴田さんの再審請求が認められ、冤罪が晴れることを願う。
▼1442号「政治資金のデジタル化」が進んでいないことが指摘された。政治資金の透明性を高め、一般市民が政治資金収支報告書等を気軽に手間なくチェックできるものなのに、総務省のオンラインシステムの利用率は、わずか2・7%とのこと。デジタル化を言うのであれば、オンラインシステムの使い勝手を向上させ、利用率を向上させることに励んでほしい。
▼1443号「タリバン復権から2年・アフガンの今」は興味深かった。女性への弾圧が進む一方、ケシの栽培の撲滅が進んでいるということである。今後のアフガンがどのように進むのか、さらなる薬物汚染の実態や、現政権をどんな理由で支持しているのか知りたくなる記事であった。
▼1446号の「食品表示のシン常識」は、学ぶことができた。特に「遺伝子組換え」の文字がどんどん消えていることは消費者に「わからせない」ための食品表示に移行している感を強くする。消費者庁が業界への方をむき、消費者に向いていない姿勢を強く変えてほしいと願う。
▼ジャニー喜多川氏による性加害問題・コロナワクチン・コロナ後遺症の問題・コロナ・インフルエンザ対応の現状などなども「金曜日」ならではの視点から深堀した記事も期待している。

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練馬読者会 次回 10月28日(土)18時半〜21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)。会場使用料数百円。飲み物などは各自持参。問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで。 ホームページ kinokino01.sakura.ne.jp

 9月の読書会出席者は3名。多岐にわたって話し合われたが,主な論点は次の通り。

1. 関東大震災,虐殺
 100年目の9月ということで本誌は各号を通じて関東大震災後の自警団による虐殺の記事が多かった。「福田村事件」の映画上映もあり,例年よりも関心が高まっている感がある。反面,横網町公園での朝鮮人犠牲者追悼式典では各政党からの挨拶やメッセージが年々少なくなり,ここ数年は共産党都議団のみである。知事の追悼文取り止めの影響もあるのだろうが,本誌などの読者以外の多数の人々による圧倒的な無関心がある。
2. ジャニーズ性加害問題
 BBCで取り上げられたことをきっかけにそれまで沈黙していた日本のメディアもようやく対応し始め,所属タレントのCMなどへの影響が出てきている。ただ性暴力の問題は映画界などでそれまでもたびたび指摘されてきている。ジャニーズ事務所のみに矮小化されることなく我が国の抱える人権問題として引き続き幅広く取り上げていく必要がある。
3. そごう・西武百貨店ストライキ
そごう・西武百貨店の家電量販店への売却に端を発した「百貨店スト」だが,各労組からの応援が相次ぎ,労使協調路線のもとで痛めつけられ続けている労働者の業種を越えた共感を生んでいる。周辺の反応もかつての交通ストのような反感は少ないように感じる。
これら人権をめぐる状況で拠点的には好ましい現象が複数生じているのは確かなのだが,大きな波とならないのはそれらを特異な例外に留めたい大きな勢力によるものだろう。
 他に本誌での掲載を希望する題材として,コロナ,インフルエンザ等の感染症の現況と万博・IR問題が出た。(ソ)
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練馬読者会 次回 9月23日(土)18時半〜21時
こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)。会場使用料数百円。飲み物などは各自持参。問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで。 ホームページ kinokino01.sakura.ne.jp

8月は参加者4人。主なやりとりは以下の通り。

▼崔善愛氏の風速計「外国人は市民じゃない?」(1436号)。そもそも日本社会で「市民」「住民」「国民」などの定義を理解して使い分けているのだろうか?同じ号のヤングケアラーの特集で持田氏が「道徳教育」と「人権教育」の違いを説明しているが、日本で「人権」と「義務」がいまだにバーターと思い込んでいる人が少なくない現状と合わせてみると根が深い問題である。
▼竹信三恵子氏「『ジャニーズ』の背後に隠れた労働者の人権」(1437号)。8月4日に行われた国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会の記者会見で発表された声明がジャニーズ問題は日本の労働者の人権問題のほんの一部であるとしているにもかかわらず、記者からはジャニーズ問題の質問のみだったと指摘されている。その他の人権問題としては、技能実習生問題はもちろん、外国人移住者、原発労働者、非正規や女性、さらに障害者、先住民族、部落の労働者への差別的な労働環境、またストライキへの不当な警察介入、そして国の救済システムである「国家人権機関(NHRI)」の未設置が挙げられていたという。ここでもまた、日本の置かれた状況を歪めて伝える大手メディアの負の役割が悪い形で発揮されてしまったと感じる。
その他として、大阪維新府政及び万博の問題と地方紙の存在意義を論じる中で大阪には地方紙がないことに気づかされた、たまたまなのだろうか?ALPS処理水をめぐる記事では、トリチウム以外の核種の存在の認識が本誌の記事の書き手によって異なるのではないかなどといった意見が出された。(ス)

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練馬読書会 次回 8月26日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料

7月は参加者3人。飲み物は、各自持参。

7月に話し合われたことの報告

▼1430号特集「これからどうする立憲民主党」では、市民連合の運営委員の方の『立憲より「野党」の危機』という認識が大事だと思った。泉健太さんは、連合に気を使っているのか、次の選挙も党中央同士の合意をせず地域まかせで臨もうとしているようで、このままでは、「破滅の道」しかないようだ。

▼何週かにわたっている『「関東大震災100年」と向き合う』の特集は、とても良い企画。関東大震災時に朝鮮人が虐殺されたり襲撃されたりした現場は、群馬県から神奈川県近辺まで数百カ所以上あったことに驚く。

100年という節目に、より事実を掘り起こし、二度とこのようなことが起きないようにするにはどうしたらよいか。また、入管法の改悪で見られるように、外国人に対する冷たい政策を壊していくためには何をしたらよいか考えたい。

▼「マイナ保険証」を中心としてマイナンバーカードが大きな問題となっている。政府は、様々なことをマイナポータルでひもづけしようとし、どうも市民のすべての情報(資産・健康)を管理下に置こうという感じだ。これからもこの問題は、様々な展開を見せていくはずなので、追及してほしい。あわせて、「デジタル化」とは何なかという本質にも迫ってほしい。

▼1432号のp26~の大川原化工機事件は、検察・警察の労働者への弾圧が強まっている事実を明らかにしている。不正を認めなかった三人は11カ月も拘留されている。今回の「国家賠償請求訴訟」で勝訴を勝ち取り様々なことが明るみになることを期待する。

▼Tanzaが取り組んでいる「保身の代償~長崎高2いじめ自殺と大人たち~」でわかることは、新聞社と行政の癒着ぶりである。県の広告が新聞社の安定収入となっていて、それで、新聞社が県に配慮し自由に記事を書けない背景となっているようだ。今後の記事に注目しつつ、自由にものが言える環境をどう作っていくかが課題と思われる。

▼大阪カジノと万博の問題が浮上している。「金曜日」も深く調べ問題点を浮き彫りにしてほしい。

 

 

練馬読者会 次回 7月22日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)。会場使用料数百円。飲み物などは各自持参。問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで。 ホームページ kinokino01.sakura.ne.jp

 6月読書会出席者は3名。多岐にわたって話し合われたが,主な論点は次の通り。

1.関東大震災直後の朝鮮人・中国人虐殺について

関東大震災から100年目となる今年,学識者・ジャーナリスト等による虐殺被害者への追悼,国家責任の追及,後世への伝達などの動きが出てきている。様々な論争がありながらも90年代から2000年代には行政府の報告書などでも民族差別の解消への努力が必要との公式見解が示されていたのだが,2010年代以降は政府内に記録が見当たらないとの理由で虐殺の事実を認めず,更なる調査も行わないとの姿勢になった。この姿勢を正す立場の議員が減少している今,学識者・ジャーナリストの奮闘に期待したい。

2.マイナ保険証問題について

来年秋の紙保険証廃止を前にしてトラブルの絶えないマイナ保険証だが,担当大臣が説明できないほどの問題が多発しているにも関わらず中止や延期とならないのはよほど大きな利権が蠢いているに違いない。「チューチュー」と表現される赤字補填の足しにもならないわずかな公金支出に目を光らせる人々が多いが,想像される「ガバガバ」の巨大利権には無関心なのは異様だ。

3. LGBT理解増進法について

性的マイノリティへの差別解消,人権保障を目指して審議が続いてきたはずの同法案が与党と維新・国民によって一夜(一朝?)にして,民間ボランティアの協力を否定し,「治安維持・防犯」を強化する(?)法に変質した感がある。国会審議の場面では,改正入管法などでも同様だが,特に参考人質疑において各党の議論の「質」の差を強く感じた。

4. 再審法改正について

3月に再審が決まった袴田事件。「再審法改正を目指す市民の会」結成4周年記念集会での2名の弁護士の対談内容が興味深い。証拠についての大掛かりな捏造が明らかになっていても諸先輩の判決を覆すには相当の勇気がいる。三審での決定の重みに加え日本特有のタテ社会の弊害が司法の世界にもあるのだろう。今後の再審の進行を見守ると共に,冤罪が指摘される他の事件にも引き続き注目していきたい。(ソ)

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練馬読者会 次回 6月24日(土)18時半~21時

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5月は参加者3人。主なやりとりは以下の通り。
▼5月5日号の河野洋平×中島岳志対談。中島氏が自民党内の宏池会VS清和会という旧態依然とした「政局」に今でも拘っているように見える。もはやそのような理念を元にした「派閥」が存在するのか疑問であるし、今の有権者で理解できるのは一部の高齢者だかではないか。
▼5月12日号のG7サミット直前ヒロシマ特集。ロシアによるウクライナ侵攻の中、核保有国も参加するG7サミットを被爆地ヒロシマで開催することは核廃絶の道にメリットよりもデメリットをもたらすのではないかとの懸念は残念ながら当たってしまったようだ。むしろ抑止力としての核保有の重要性を再確認させてしまったのではないか。
▼5月26日号で特集も組んでいるPFASへの取組みは本誌の大きな強みのひとつになっている。海外の情報も含めさらなる調査と最新の知見を随時報じてほしい。また今後もtansaとのコラボは期待したい。
▼4月の統一地方選を振り返るとやはり維新の躍進に注目せざるを得ない。本誌誌面でも維新に触れている記事をいくつか見かけるが、有権者が今の政治に何を期待しているのか、きちんと現状把握した上での議論が必要だろう。(ス)
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練馬読書会 次回 5月27日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料

4月は参加者3人。飲み物は、各自持参。

 

「▼1418号Tansaの連載。『警察・検察による産業労働組合「関生支部」弾圧事件』は、ますます労働組合に対する弾圧が強まっている感を新たにした。2018年から逮捕者が延べ89人に上っている。本来、検察は、経営者の不当労働行為を取り締まる立場であるはずである。こういった事件をあまり伝えない、新聞・マスコミも大いに問題である。また、「ストライキ」は、迷惑のような風潮も改めなくてはならない。現在、それに待ったをかけた大阪高裁の判決で、「憲法上、正当な行為」と逆転無罪を勝ち取れた。今後も、この国で生きているすべての人の問題としてとらえていく必要を感じた。

▼同じく1418号『「終のすみか」考』については、明日の自分の身の振り方も合わせて考えさせられた。最後まで、家で、地域で元気に暮らしたいと思っているが、経済的問題、地域や家族関係などなど難しい問題がある。グループホームなどに魅力を感じるが、それぞれの施設についての状況などより深掘りしていただくとありがたい。

▼1419号「各メーカーに聞きました。」の特集。洗剤や柔軟剤に含まれる香料成分は、私たちの健康や快適さに悪影響を及ぼす可能性が高い。これらの香料成分の有害性が指摘されており、さらに長く香りを持続させるためにマイクロカプセルが使用されている。しかしながら、各社はマイクロカプセルの成分について情報を非公表にしている。しかし、排水から魚介類やヒトからも香料成分が検出されているため、この問題についての調査は非常に重要。現在の日本政府の姿勢は調査研究もせず、規制も試みないものであり、これを変える必要があると感じた。特集記事は非常に有益ですが、一人の方のレポートだけではなく、他の方の意見も参考にしたいと思った。

▼1421号『安倍晋三回顧録』について。それぞれの人が、批判的に書いていて良いと思う。アベノミクスで経済、安保法制で平和主義、マスメディアのコントロールなどもっともっと日本を破壊してはずである。一冊の本になるぐらい、徹底的に安倍晋三がしてきた政治を検証・暴露をしてほしいものである。

▼地方選が終わった。維新が勢力を伸ばし、補選では、5つのうち、4つを自民党が制するなどの結果となった。 「週刊金曜日」は、今回の地方選挙の記事が少なかったように思う。「今回の地方選の意義」や、こういった中でも市民連合や立憲民主党・日本共産党などに希望のような点が見いだせたのか、ぜひ分析をしてほしい。

 

練馬読者会 次回 4月22日(土)18時半〜21時

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3月読書会出席者は4名。主な論点は次の通り。

1.  3.11から12年(3月10日号)、本誌3月10日号では12年経過した3.11被害のうち原発に特化した特集を組んでいて,再稼 働・新設へ前のめりの岸田政権を批判していく材料を提供する好企画だった。電源開発の入力ミス,原発への軍事攻撃の可能性,再生可能エネルギー推進の可能性と課題など多岐にわたる問題でそれぞれに説得力を感じる記事だった。
2. 統一地方選(3月17日号)、本誌では主な選挙の前の恒例企画のように各党の候補者の性別比率の比較記事が載る。女性候補者の比率は昨年の参院選と比較して,参院選の方が高かった立憲民主等,統一地方選の方が高い公明等と各党様々である。大阪の知事・市長選のように注目の集まる女性候補も少なくない。但し,虐殺被害者への追悼文を取り止めて久しい女性知事,論理破綻をものともせず「言い張り」を続ける女性閣僚などを見るにつけ,女性候補もまた「誰が議員になっても同じじゃない」事は当然だ。
3. 関西生コン(3月24日号)、関西地区以外ではあまり知名度の高くない関生支部だが,日本では数少ない産別労組だ。その関生支部が組合員の生活を守るために行ってきた業者への協同組合加入促進の活動が業務妨害や脅迫にあたるとして組合委員長に懲役4年の実刑判決が出た。警察・検察・司法(プラス評論家,メディア)一体となった組合攻撃だ。労働三権,労働三法などの言葉がメディアに登場しなくなって久しいが,このような時代だからこそわが国でも企業別でない労組の広がりが望まれる。(ソ)
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練馬読者会 次回 3月25日(土)18時半〜21時

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問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで。

2月25日(土)の読者会で話し合われたこと 報告

 2月は参加者5人。既存のメディアが様々な社会的事実を根本から正しく伝えていない中で、本誌の存在意義については、参加者皆が理解し感謝していると改めて伝えておきたい。
▼2月3日号のリニア問題特集。専門的に掘り下げた様々な視点からの論説があり、推進側・反対側の論点が整理され面白く読めた。しかし巨額な税金投入や取り返しのつかない環境破壊に見合う効果は見込めず、このまま許してしまうことでいいのだろうか。国民はオリンピックと同じようにリニア村の利権に翻弄されてしまう。
▼2月10日号の特集は「3.11から12年」。原発回帰説明会などでは「除染なき」「順序が逆な」政府の原発推進動向があったという。3日号のコリン・コバヤシ氏による仏環境大臣元補佐官へのインタビューと合わせて読んでみると、過酷な大地震や火山噴火の発生する可能性が高い場所に延命までして60年も原発を稼働させるのは狂気の沙汰であり世界の謎である。リニアも原発も推進なら方向で進んでいるが、コンゴのムクウェゲ医師であれば「沈黙は共犯である」と言うであろうし、年金デモに参加するフランス人なら「どうしてそんな事を許しているのか?」と首を傾げるだろう。
▼2月17日号は安倍元首相銃撃事件の山上徹也被告を普遍的な存在として取り上げている点が良かった。インセルという視点は参加者から大いに注目された。
▼2月24号は特集タイトル「ロシアが戦争を続けられる理由」が素晴らしく、心躍って誌面をめくったが、理由がはっきりしないままあっという間に終わってしまった。他のニュースソースと合わせて今のロシア情勢を理解することにした。
▼各号とも、その月のメインテーマ選定は時期に合った適切なものと思われるが、内容にそれ程の手応えがなかったり、紙面の論理的構成にもう少し工夫が見られても良いのでは?という意見が出された。コロナの記事が復活しているのには一定の喜びを得た。(ナ)
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このメールの問い合わせは鈴木(09083400414)までお願いします。

練馬読者会 次回 2月25日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)。会場使用料数百円。飲み物などは各自持参。
問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで。

1月28日(土)の読者会で話し合われたこと 報告

1月は参加者4人。主な話題は以下の通り。
▼死刑制度の特集について。平野啓一郎氏のインタビューは様々な論点が出されていて特集の初回として読者に考えるきっかけを与えるのには良かったと思われる。ただ特集と謳いながらインタビュー記事だけなのは寂しい印象が否めない。死刑制度の議論が深まるよう第二弾にも期待したい。
▼防衛費増額、鹿児島や沖縄の離島への自衛隊配備増強について。本誌では防衛力強化・防衛費増額が日本の防衛に必ずしも貢献せずむしろ東アジアの緊張を増す効果があることや、防衛の名の下に軍事力の強化に歯止めがかからないこと、防衛費が米国軍需産業の市場になっていることなどを何度も指摘しており、読書会メンバーの認識もほぼ同意である。内閣に国民からの支持が無くても「既成事実」によるなし崩し的な政策転換が容易にできる事態は大衆の抵抗力の衰えでもあり、民主主義の劣化はとどまるところなしと言えるだろう。
▼嘲笑について。辺野古基地建設反対の座り込みが24時間でないことを揶揄したひろゆき氏の態度は、もの言う弱者を笑い物にする文化が一定の支持を得られていることを示している。民主主義社会にとってたいへん憂慮すべき事態であろう。当読者会でも議論となった。
▼TANSAの記事は良記事が多く当読者会でも話題になっている。他のメディアでも見かけるようになり注目している。
▼年末年始は日本の新型コロナによる死亡者数が過去最高となったが本誌ではまったく触れていない。そもそも感染症に対してどういう報道方針なのだろうか。これで感染の波が来る度に逼迫する日本の医療体制の実態にメスを入れることができるのだろうかと一読者として非常に危惧している。(ス)

練馬読書会 次回 1月28日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料

12月は参加者3人。飲み物は、各自持参。

問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで

12月24日(土)の読者会で話し合われたこと 報告

 

▼1403号「生活直撃のインボイス制度」の特集は、丁寧な説明で仕組みについてわかりやすかった。ただ、現在テレビでもインボイスをすすめるCMが流されている。「週刊金曜日」は、もう少し早く警鐘を鳴らしていくべきではなかったか。現実に中小企業者・フリーランスの方にどのようなダメージがあるのか、運用されたらどうなるのか、取材・説明も欲しい。地道な報道・警鐘を通して、インボイス制度の無効・不要化を目指せればと思う。

▼1404号「イラン」の特集は、1979年~79年のイスラーム革命から、「自由・平等・社会正義」が抜け落ちて現在ハーメネイー師体制となっている経過がよくわかる内容だった。そんな中でアミ―ニーさんの死をめぐる命がけの抗議デモが起きている現実がある。短期的には、抑えられても長期的には、この体制の崩壊が見えるかもしれない。いずれにしても、長い道のりであると感じる。ただ「金曜日」の表紙のタイトル「W杯選手はなぜ命をかけて抗議したのか」は、それに関する記事はなく、イランでの抗議デモとの関連の説明もなくわかりにかった。

▼1405号「防衛費倍増の”隠された理由“」は、安倍政治の尻ぬぐい米国製兵器の「爆買い」が背景にある。資料・経過の説明で現状がわかりやすかった。支持率が下がっても,真面目にGDPの2%の防衛費を目指す岸田首相に怖さを感じてしまう。島田和久前防衛事務次官のインタビューがあるが、これに対する反論なども掲載して様々な論争をするような誌面にしてほしい。

▼コロナについての記事が少ないと感じます。中国のコロナ対策の変化については、書かれているが、日本での後遺症問題、ワクチンに副反応問題、ワクチン自体このまま続けていてよいのか、物価高の中、仕事が見つからないなど、コロナによって社会的変化が起きているのかなど様々な観点からの考察、情報を出してほしい。

▼1406号内田樹さんの「2022年を総括する」は、面白かった。米・中・ロ共に衰退に向かっていて「悪いところを全部足したのが今の日本」という分析。逆に、伸びている国、地域はどこなのかと気になった。

岸田政権の防衛費拡大路線・原発推進路線などに対抗する記事を2023年は、より期待する。

練馬読書会 次回 12月24日(土)18時半~21時

場所:こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)ホームページに案内有(写真付き)

参加者は会場使用料 飲み物は、各自持参。  問合せはメール<qablza3012@yahoo.co.jp>まで

11月26日(土)の読者会で話し合われたこと 報告

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料

11月は参加者4人。飲み物は、各自持参。

 11月読書会出席者は4名。主な論点は次の通り。
1.安倍元首相殺害後の政権,与野党周辺,世論
岸田政権の支持率低下が止まらない。閣僚の不祥事・失言に加え,防衛費の増額,インボイス・マイナンバーカードのごり押し,原発の再稼働・新増設などで安倍・菅時代同様あるいはそれ以上の強硬姿勢が目立つなどが原因だろう。それに対し,旧統一教会被害者救援などでは維新を含めた野党間の協力体制ができ,また五輪汚職の捜査・解明なども前の政権時よりは進む感触もあるし,これらの動きを妨害する意図の政権擁護世論も以前より弱まりつつあるように感じる。これらの変化を正常化と認識してよいのか。本誌を始めとするメディアは取材などで検証をして欲しい。それにより我々は確かな現状把握をし,来年の地方選の判断材料にしたい。
2. 冤罪(11月25日号)
 半世紀以上も前から冤罪と闘い続けている人々がこんなにもいることを改めて驚きながら振り返った。本誌を含む大半のメディアは取り上げてないが,これに関連して一部で注目されたのが葉梨前法相の辞任に関する鎌田さゆり議員〈立民〉の質問だ。彼女は死刑執行やその前後で死刑囚と関わる職員達の苦悩を語りながら前法相の言葉の軽さを批判した。ほとんど取り上げられたことのなかった話題だけに死刑制度存廃論議の新たな論拠になり得ると思った。
3. 11月18日号論考から
れいわ新選組について党の姿勢と矛盾する党首の言動への批判が論考欄に載った。
この少し前には別の野党に党内でパワハラ問題があったとのニュースがあった。一方与党側では「○○マニュアル」などという文書が配布され,幹部の機嫌とりに職員が神経をすり減らす政党もあるようだ。まさに政党の党風や抱える問題,生じる不祥事も様々だ。国政選挙はあと数年間ないかもしれないが,次回の選挙では候補者の性別割合のみならず、起こした不祥事とその対処の良しあしについて各政党を比較する記事があれば面白いし,投票の判断材料にもなるだろう。
4. 新型コロナその後
 我々の読者会では毎回コロナに関する記事が減少している(本誌では無くなっている)ことが話題になる。最初に話題になってから3年弱経過するが,感染の広がりや症状,ワクチンの頻度の是非などについて本誌ではどのような現状認識,問題意識を持っているのか,統一したものでなくてよいので時々は記事を載せて欲しい。 (ソ)

 

 

練馬読書会 次回 11月26日(土)18時半~21時

読者会で話し合われたこと

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料

10月は参加者4人。飲み物は、各自持参。

▼大豆ミート大研究の特集記事(1394号)。畜産業の環境負荷、世界の人口増加による食糧不足の問題やヴィーガンの増加といったことから注目されている大豆ミート。大豆ミートと豆腐ミートの製法の違いは知らなかったのでたいへん興味深い。結局は大豆ミートも副原料や食品添加物に注意が必要とあってものごとはそう簡単ではないということだろう。
▼国葬にお墨付きを与えた内閣法制局への情報公開請求の顛末を記したTansaの記事(1394号)。記事では内閣法制局は「官邸の忠犬」と断罪しているが、安倍政権以来指摘されている通り日本政府が法治国家の体を為していない表れであろう。また、今回の国葬は多くの反対意見を押し切った東京五輪の強行と同じで、強行することで一定の自民党のコアな支持層にアピールできた効果は侮れないのではないか。
▼ジェンダーと宗教右派の特集(1935号)。LGBT理解増進法案が潰されたのは統一教会、日本会議、神道政治連盟など「宗教右派」の主張と同じくする自民党の一部による反対によるものとし、特に安倍晋三氏と山谷えり子氏の影響を捉えている。ここでは自民党内の意見が一枚岩でないことが窺えるものの「宗教右派」の影響力の強さが際立つ。なお、「私のお賽銭のゆくえプロジェクト」アンケートは面白い試みと参加者からも好評。
なお参加者から、「宗教右派」という言葉には違和感がある、世界宗教は程度の差はあれどどれもジェンダー平等には保守的だと思われるがどういう意味で「右派」とするのか、という指摘あり。
▼ベルウッド50周年(1397) 。日本のフォーク・ロック、特に黎明期のファン以外には基礎知識無しでは難しい話題ではないか。
▼弊会から何度も指摘しているが、新型コロナの情報提供は質量ともに大手マスコミとあまり変わらないと思われる。世界の感染状況と対策の情報提供は月一ペースでも必要であるし、また感染状況が収まっている今こそこれまでの感染対策や報道内容の振り返りが必要と思われる。(ス)

練馬読書会 次回 10月22日(土)18時半~21時

読者会で話し合われたこと

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料

9月は参加者4人。飲み物は、各自持参。

 

2022年9月(開催日2022年9月24日)

▼1391号「ジェンダー情報」表現界の活躍者はほとんど男性である。お笑い芸人もそう。ジェンダーバイアスはまだまだ強いことを実感する。▼1392号「凱風快晴」日本の民主主義指数における内田さんのユニークな視点について面白く読めた。1393号「歓喜へフーガ」の社会学者鄭氏が言うように日本は自ら民主主義の権利を行使することなくドブに捨てているのか。その他の話題として▼P20原子力政策180度転換を福島は反対しないのか?▼P24お米の値段が下がっている今、政府のお米の価値アピールが必要▼P38遺伝子組み換え表示方法の変更表示については米資本の影響か?▼P51映画「荒野に希望の灯をともす」は見応えのある内容。▼9/16・23合併号、主な話題はP24からP27労災死亡事例の4割が60歳以上だという事実、なおかつ正規労働者が少ないのではないか?という意見が出た。日本の年金は改めて低いことを認識。最低賃金スレスレの仕事に高齢者が多く就労ことを肌で感じるこの頃である。▼その他の話題としてP6リニア問題、静岡県知事が全面反対でないのは意外。▼P8都立高英語のスピーキング能力テスト▼P32台湾有事は日本の有事か?様々な切り口から意見交換▼P40、PFASの記事は編集部としての体系的蓄積がほしい▼P46日本における在日差別の現状に驚愕▼最後に、全体としてコロナの記事がなくなった。後遺症の話、ワクチンの話題など、横幅がもう少しあっても良いのではないか?問合せ(qablza3012@yahoo.co.jp)ホームページkinokino01.sakura.ne.jp/fridaynerima/

練馬読書会 次回 9月24日(土)18時半~21時

読者会で話し合われたこと

2022年8月(開催日2022年8月27日)

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料

8月は参加者3人。飲み物は、各自持参。

 

▼1387号「なぜ日本は核兵器禁止条約に不参加なのか」日本は、核不拡散条約(NPT)の方へ参加し、もう一つの核兵器禁止条約(TPNW)には、参加していない。今回、ロシアの反対もあり、NPTの再検討会議が最終文書を採択できず決裂した。岸田首相には、「核兵器のない世界へ 勇気ある平和国家の志」という著作がある。

であれば、核兵器禁止条約に参加すべきではないのか。少なくともオブザーバー参加をすべきではないのか。それをしない日本は、核兵器保有国と非保有国との橋渡しの存在のなることはできない。

そんな岸田首相は、日本の原発の再増設の方向性を打ち出した。ウクライナで、サボリージャ原発が危険にさらされているこの今に。まず、原発の不測の事態に備えることを国内と世界へ訴えるべきではないか。

▼国葬問題。p9では、「国葬は岸田氏により安倍派解体への号砲」という視点は、面白かった。自民党内部で岸田氏もいろいろと権力掌握のために画策しているのだなと感じられた。

そして政治家の国葬自体反対であるが、とりわけ、森友問題・桜を見る会などなど数々の疑惑があり、統一教会の問題でも、統一教会の人々の票の取りまとめをしていたと思われる安倍元首相の国葬はぜひ考え直してほしい。

▼統一教会に関しては、ぜひ追求したいのは、統一教会の名称変更問題。この経過が明らかになるのを望む。もう一つは、自民党と統一教会が結びつくことによって、行政をゆがめられた疑いである。これを丁寧に調べて明らかにすることが大事だと思われる。

▼P18~7月の「2022年参議院選」与党は、安定過半数を維持した。にもかかわらず、「勝者なき選挙結果」と分析しているのが面白かった。「伝統的な組織・団体の支援を受けた全国政党の基盤の衰退が加速している。」ということがある程度よくわかる内容だった。そのうえで野党の再生を考えることが大事だと思われる。

▼コロナの問題の記事が少ないのが気になる。行政が方法性を随分変えつつあり、医療現場の現状・これからのあり方などなど考えなければいけない問題が沢山ある。多角的視点から取り上げてほしい。

 

練馬読書会 次回 8月27日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料。飲み物は、各自持参。

読者会で話し合われたこと

2022年7月(開催日2022年7月23日)

7月読書会出席者は3名。主な論点は次の通り。

  1. 安倍元首相殺害と旧統一教会

7月8日に殺害された安倍元首相だが警備体制・事件の背景等に読者会参加者からは多くの疑問が出された。主なものを上げると

  • 2発の銃声の後警察は容疑者をほぼ全員で取り押さえているが,複数の犯人による更なる犯行の可能性は考えなかったのか。
  • 90年代前半に霊感商法・集団結婚等で大問題になった旧統一教会だが,その後被害者弁護団の指摘にもかかわらず10年以上にも渡ってメディアにもほとんど取り上げられず放置された。何故か。
  • 現在の名称(世界平和統一家庭連合)への変更が認められた経緯
  • これらを始めとする数々の疑問が本誌を含む多くのメディアにより解明されることを切に望む。

2.  新型コロナその後

感染者が激増しているにも関らず対策の見えてこない現政府だが,本誌を含むメディアも話題にしなくなりつつある。このような時期にこそ専門的な知見に基づく提言を載せた記事を期待する。

3. 参院選

本誌では各党の女性候補者の比率を毎回取り上げている。立憲・共産は女性候補50%以上を達成し,自民・公明・維新は取り組みが遅れている。組織の高齢化が共に指摘される公明・共産両党だが,女性候補の擁立が極めて対照的なのは興味深い。また,選挙結果についての記事は紋切り型の政党評価ではなく,それぞれの選挙区でのデータや,候補者の主張への有権者の反応などを生々しく伝えるものを期待する。

 

 

練馬読書会 次回 7月23日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料。飲み物は、各自持参。

読者会で話し合われたこと

2022年6月(開催日2022年6月25日)

4月読書会出席者は3名。主な論点は次の通り。

強制医療保護入院問題

▼1382号6ページ、宇都宮徳馬による強制医療保護入院問題。驚いたのは、この病院の創始者が約40年前に看護職員の暴行による患者殺害と、杜撰な運営体質で医業停止2年の処分を受けた当時の病院長であること。精神疾患を疑えば強制入院が可能であるかのような恐ろしさを感じる。同病院の杜撰な運営を見逃してきた行政への取材を含め、詳細な記事を期待したい。

自民党が勝ち続ける理由

▼1381号、内田樹「凱風快晴」自民党が勝ち続ける理由として紹介された研究結果が面白い。「勝ち馬に乗る」有権者という分析には、少し結論ありきのような違和感があるものの、選挙に勝った政党は「正しい政策」を掲げたから勝ったのであり、負けた政党は「間違った政策」を掲げたから負けたという命題がまかり通っているという指摘は大いに注目すべき。

スウェーデンとフィンランドのNATOの加盟申請

▼スウェーデンとフィンランドのNATOの加盟申請は、「軍事的中立」という概念が存在しづらくなっていることを示している。軍事衝突を未然に防ぐに派集団的自衛権を拡大させることが不可欠なのか。

環境過敏症の記事

▼1382号32ページ、環境過敏症の記事に与野党の見解が掲載されて参考になった。ほかの案件でも政党の見解を取り寄せて掲載するように努めてほしい。

練馬読書会 次回 6月25日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料。飲み物は、各自持参。

読者会で話し合われたこと

2022年5月(開催日2022年5月28日)

4月読書会出席者は4名。主な論点は次の通り。

韓国と日本

▼   1378号 韓国の新政権誕生に関する特集は、面白かった。韓国には経済について勢いがあるという分析で、日韓平均賃金の推移をみると2015年あたりから、日本を上回っている。一方、格差拡大と激しい競争、住宅価格の高騰、日本以上の少子化、最賃引き上げて雇用減など問題が山積みなことも理解できた。

さらに様々なデータで韓国と比較しつつ日本の低迷の分析も併せて、深堀りしてほしい。

維新の特集

▼「維新ってなんやねん」と1375号と1377号の2週にわたって、維新の特集はためになった。

この記事で初めて知った維新の2016年に発表された「憲法改正原案」である。そこに「憲法裁判所」の設置とある。法律などを憲法に適合するかしないか判断する第一審にして終審の裁判所。あえて作る意図は何なのか?政権の都合で判断される危険性を多く含んでいるように感じた。さらに大阪市の使わないといいつつ税金を多く使っているIR(カジノ)の問題。ぜひIRの是非を問う住民投票の実現までこぎつけたいものだ。

しかし、この特集を見ても、まだなぜ維新がこうまで強くなっているのかよくわからないという声あり。

併せて、国民民主党のこれから、連合の今後、そして地域の労働組合はどういう活動をしているのかなどを知りたいと思った。

北海道県警ヤジ排除訴訟の判決

▼1375号(p26~)北海道県警ヤジ排除訴訟の判決では、排除の違法性と慰謝料の支払いを命じたものであった。これは、警察による様々な規制や強まる中で、多くの人を勇気づける判決と言える。法廷では、市民がスマホで撮影した当時の様子が警察の主張(危険だから避難させたという)を揺るがしたという。高裁でも引き続き勝訴を望む。

教育と愛国

▼1376号(p42~とp62)劇場版「教育と愛国」の記事。年々、政権の教育への干渉が強まっていく実態をこの映画は描いている。今や「閣議決定」が教科書の文章表現を決めている。国家の露骨な教育介入を阻む地道な運動が必要だと感じた。

コロナ後遺症ほか

▼コロナの問題で、あまりマスコミが取り上げない、コロナ後遺症の問題、ワクチン接種による副反応・その後遺症なども実際どのような実態なのか知りたいと思う。あわせて便乗するかのように、子宮頸がんワクチンが再び推奨され始めているがこの問題点も取り上げてほしい。

 

練馬読書会  4月23日(土)18時半~21時で話し合われたこと

出席者4名

  1. ウクライナ侵攻

ロシアへの非難は共通するが,ウクライナへの評価・協力のしかたの是非については左右を問わず様々な見解があり,国内の世論も混乱している。その中で4月22日号のクレア・デイリー欧州議会議員の演説内容は出席者の共感を得た。ただ,この共感を選挙を含むどのような行動で表すかを考えるとまた混乱に戻ってしまうのが悩ましいところだ。

2.  エネルギー問題

再生可能エネルギーのうち特に風力発電のメリット・デメリットをめぐって4月22

日号に両論が載っている。必要な風速が得られるか,低周波音の人体への影響

など対立点は少なくない。ただ,政策として決定され,補助金が絡むビジネスとし

て進み出すとデメリットが覆い隠されてしまう傾向は再生可能エネルギーといえど

も例外ではないようだ。

3.  公害『PFOA』

京大の調査(土壌汚染,住民の血液)にも根拠を否認し,対応を拒否するダイ

キン工業だが,米国の子会社は同様の件での当該地の住民・水道局の提訴に対

し和解金を支払っている。行政当局の姿勢の差がここまで明暗を分けていること

を有権者として改めて意識したい。

4. その他(本誌記事以外)

ジェンダーについて,他のメディアでは例えば研究職や起業家など多様な分野における我が国の女性の進出の遅れを記事にしている。その原因を含め,本誌でも独自の論評を期待する。また,吉野家の常務の発言が問題になったが,マーケティングのプロと言われる方々の人間観や業界観に疑問を感じた。

2022年3月(開催日2022年3月26日)33月の読者会で話し合われたこと。

ロシアのウクライナ侵攻について

▼本誌でもロシアによる周辺国への介入やNATOの東方拡大の歴史、ヨーロッパの資源依存など多角的に報じている。さらに、ウクライナの極右の存在や、スイス、フィンランドなど中立国の動きも注目すべきだろう。民間でどのような支援ができるのかといった情報発信を望む。

多発する甲状腺がんについて

▼福島とその周辺では、スクリーニング検査が不要な手術を招き、住民に不安と負担を強いているという言説が支配的であるが、そういう状況下で患者や現場の医師、研究者から丹念に取材している誌面は重要である。

新型コロナについて

▼今年に入ってから3カ月で累計の3分の1にあたる9000人の死亡者が出ているが、本誌では扱われていない。検査についての記事がワクチンと比べて質量とも少ない。バランスの悪さの改善を。

練馬読書会 次回 3月26日(土)18時半~21時

こみゅにていかふぇ 和(なごみ) (大泉学園駅3分)

参加者は会場使用料

2月は参加者4人。飲み物は、各自持参。

読者会で話し合われたこと

2022年2月(開催日2022年2月26日)
2月の読者会で話し合われたこと。

1、学生支援機構の問題点

▼1362号と1366号の『若者から収奪する「日本学生支援機構」』の記事は毎回関心を持って読んでいる。一括請求を撃退しても、再び同じような形で文章を送ってくる。困窮している人に対して支援法施行条例5条5項(「支払い能力があるにもかかわらず」著しく延滞した場合に限って一括請求できる)をひたすら隠している。

学生によりそった支援機構にするためには、どうしてこんなにまで冷たい対応になってきたかの経過も明らかににすることが必要と思われる。

2、韓流

▼1363号と1364号に「韓流」の特集。私も結構好きで見る韓国ドラマを軸にブームを第1次~4次に分けて説明している。韓国の民主化闘争を描くドラマもかなりあり、「民衆の側から抵抗の歴史を描いていることかが多いから、勇気が湧いてくる」と辛淑玉のことばにあるように韓国の民主化闘争を学ぶ参考になる。また、「日本の中の韓流」で、在日コリアンをテーマとした、小説・映画などに対しての関心も高まった。

3,環境問題

▼環境問題。有機フッ素化合物(PFAS)の危険性を指摘する記事が見られ、心配になった。

一つは、泡消火剤につかわれているPFASで、沖縄の基地周辺、東京・多摩地域の地下水・水道水でも横田基地由来が疑われるPFASが見つかっている。これらは、人体への様々な有害影響が明らかになってきている。

併せて連載中のPFASの一種である公害『PFOA(ピーフォア)』である。

主としてフライパンの材料に使われるPFOAだが、大阪のダイキン工業淀川製作所の周辺の汚染が現在進行形でなされている。

さらに1363号の福島の若者が、甲状腺がんの救済を求めて、東電で賠償を求めて初の集団訴訟を起こした。しかし、この件も、国や県は、被ばくとがん発症の因果関係を否定している。行政が弱い立場の被害者に立っていないことに憤りを感じてしまう。

4、野党共闘の行方

▼1366号特集は「揺らぐ野党共闘」であるが、7月に予定されている参議院選挙が大きな焦点だと思われる。維新が大阪での様々な失政にもかかわらず支持率を伸ばしているのか分析する必要がある。政党とメディアの関係、国民民主党の変りぶり、そんな中でどう野党共闘を構築していくのかが最大の課題だと思われる。特に維新について深堀してほしい。「韓流」の特集も悪くはないが、自民党に「黄金の3年間」を与えないためにも、今力を注ぐにはこちらのような気がする。

5、コロナ対策

▼ここにきて、コロナについての記事が減っているのが気になる。オミクロン株の特性に対する検討と見通し、弱者への対策や現状がどうなっているのかなどしっかり調べてほしい。

6,ロシアのウクライナ侵攻

▼ロシアのウクライナ侵攻は、ロシアによる暴挙であるが、核使用の危険も含んでいる状態である。多面的立場から、現状を分析してほしい。

         2022年2月24日~ ロシアウクライナへ侵攻

 

 

次回の読者会お知らせ

1.2月26日(土曜)18時30分~21時 -途中からの参加も歓迎-

2.場所:大泉学園 こみにぃていカフェ なごみ「和」

西武池袋線 大泉学園下車5分 ホームページの地図・経路・写真を参照

3.参加費は、会場費を参加者で頭割りします。

読者会で話し合われたこと

2022年1月(開催日2022年1月22日)
1月の読者会で話し合われたこと。

1月の読者会も多岐に渡って話し合われましたが,主なものをあげます。

読者会で話し合われたこと

 1月読書会出席者は3名。今月は休刊期間が長く,1月14日号と21日号の2号のみが対象で,その分深い話し合いができた。主な論点は次の通り。

  1. 新型コロナ

週刊金曜日に掲載される論調でさえもワクチン頼み,検査や環境整備の軽視に傾きつつある印象を受ける。検査体制,ワクチン接種状況,生活保障体制など多面的な国際比較の情報を得たい。コロナだけの問題ではないが,このままでは日本で働きたいと思う外国人は相当減るのではないか。

2. 日本だけ賃下げ

  20年以上も実質賃金が下降し続けている誘因として労働組合の力の低下があることは間違いないだろう。労働運動や市民運動に対する嫌悪感を煽る論者がメディアを席捲する中,特に若中年層の生活への諦念は深い。竹信三恵子氏が日本の組合の弱点やその歴史的背景の説明した上で企業を横断した労働組合が必要と指摘している事は重要だ。そのための方法論や成功例などを今後紙面で紹介していただければありがたい。

3. NHK番組改竄事件から20年

  取材者(本田雅和氏)の証言,安倍・中川両氏のインタビュー記事から番組への介入の様子とその事への両氏の自覚の無さが改めて浮き彫りになり,怒りが再燃する。次回は2月下旬掲載との事。願わくば今起こっているBSのオリンピック記録映画に関する番組での反対運動の描き方の問題なども取り上げ,この20年間のNHKの体質への総括的批評を期待したい。

4. 政党とメディア

  昨年より立て続けに複数の政党にメディアとの関係を問われる問題(dappi,包括連携協定,CLPなど)が発覚している。夏の参院選を前に,それぞれの政党にどんな問題が内在するのか比較をしながらの論評が望まれる。

 

12月の読者会で話し合われたこと。

12月の読者会も多岐に渡って話し合われましたが,主なものをあげます。

読者会で話し合われたこと

① 自公の選挙の強さ

▼立民については厳しい指摘が誌面でも取り上げられているが、自公の選挙の強さについての論考が見当たらない。「正しいものが最後は勝つ」では今の状況を変えることはできないのではないだろうか?

 

②武蔵野市の条例案について

▼外国籍の住民投票権を認める武蔵野市の条例案が外国人に参政権を与える話に拡大解釈されるデマ。デマに乗ってしまう市民の心理を探っていかないと有効な対抗手段を導くことができない。

 

 ③ワクチンについて

▼コロナワクチンの推奨の雰囲気がHPVワクチンの積極的勧奨の再開を後押ししたとの疑念は強い。ワクチンについては、後遺症への補償の問題など追跡取材を期待する。

 

④ 市民の不利益事例に対して

▼「学生支援機構の一括請求撃退」や「介護保険負担限度額認定制度についての老健施設説明義務違反」に見られるような市民の不利益を被る事例が跡と絶たない。泣き寝入りさせないような社会をいかに作っていくかが私たちに問われている。

 

読者会で話し合われたこと

2021年11月(開催日2021年11月23日)
11月の読者会で話し合われたこと。

11月の読者会も多岐に渡って話し合われましたが,主なものをあげます。

読者会で話し合われたこと

① 衆議院選挙の結果

▼衆議院選挙が終わった。野党共闘がうまくいき、自民党を追いつめると期待していたのだが、結果は逆だった。

1352号は「野党共闘は成功したか」ではあるが、このことを考えていくと共に、なぜ自民党は絶対安定多数の261議席を維持できたのかという分析が必要だと思われる。各新聞も予想を外したが、桜疑惑からコロナ対策のまずさなど国民の批判を浴びてきたはずなのにこれだけ支持があるのはなぜか?

あわせて大阪で感染者の死亡者数も多くコロナ対策がうまくいっていたとは思えない維新がこれほど躍進した状況も知りたい。

② 衆議院選挙と野党の今後

▼自民党を追いつめ、さらに来年の参議院選挙では、野党で過半数という期待が、今は、維新が勢力を伸ばし自民党と対立する野党がさらに議席を減らす可能性すらある。

そんな中での,今後の方針を決めていく大事な立憲民主党の代表選挙であるが、週刊金曜日は、ほとんど取り上げていないのが気になる。積極的に取り上げてほしい。

あわせて、共産党との協力を嫌う「連合」という組織について今後の市民・政党とのつきあい方もふくめ掘り下げてほしい。

③ コロナとワクチン

▼1352号p32~「新型コロナワクチンの3回目接種は必要なし」という記事は、参考になります。石井教授は「集団免疫は科学的に確証のない現象論でとどまっている」と「…感染力が高い変異株は出るが、致死率は低くなっていくことは歴史が語っている」とのこと。感染者が減りコロナの記事が週刊金曜日でも減っているが、ほかの方の見解もいくつか聞きたい。

④「日本学生支援機構」の対応について

▼1354号(p30~)の若者から搾取する「日本学生支援機構」の記事は毎回関心を持って読んでいます。事情をしっかり調べず、相談もなく、すぐ「一括請求」という形で、払えなければ差し押さえにでる。あまりに学生にやさしくない対応にいつも驚く。制度や運用についてよく知らない人が多いいはずで、前途ある人に対してきめ細かい配慮が必要なはずだ。同じことが、コロナの様々な支援金でもいえると思う。どうしたら自立した生活を送れるかという視点で学生支援も労働者・企業・市民の支援をしてほしいと願う。

⑤ 効くのか?「ロコモア」

▼1354号(p38~)膝の悪い私にとって、治るような薬があるとありがたい。しかし、「ロコモア」の臨床試験は、どうも無理やりの感がぬぐえない。効果を疑わざるを得ない。こんなものが、多額の広告費をかけ高価で売られているのは、ただただびっくりである。

ホームページ kinokino01.sakura.ne.jp/fridaynerima/

10月の読者会も多岐に渡って話し合われましたが,主なものをあげます。

読者会で話し合われたこと

 ① 選択的夫婦別姓

戦後「家制度(家父長制)」は廃止された事になっているが,いたるところにその痕跡がある。「戸籍」「財産分与」「墓の継続」といった場面ではそれがしばしば勢いを盛り返す。結婚する夫婦の90%以上が夫の姓を名乗っているなどもその一例だろう。一方では養子などで男性が姓を変えることにより巨大な「一族」を形成する例も政財界には多い。「選択的夫婦別姓」には賛成だが,同時に「家制度(家父長制)の痕跡」への問い直しも常に進める必要がある。

② 野党共闘

前の地方選などと比べるとかなりの熱量で総選挙への特集が組まれているのは評価できる。共闘や協力を進める上でそれぞれの党が更にどのような姿勢で努力していくことが障害を小さくして成果をあげていくことに繋がるのか,それぞれの立場からの提言などを載せてほしい。

③ 食料自給

依然としてカロリーベースで37%,飼料自給率を反映した動物性食品の自給率は更に低い。米国頼みの状況と本誌では書いているがその背景は農業だけの問題であるのか,全体像を示す必要を感じる。他に遺伝子組み換えやゲノム編集の食品の表示義務の有無と安全性との関係,大豆などを原料とする代替肉や昆虫食の将来の可能性について話し合った。

 

2021年9月(開催日2021年9月25日)
9月の読者会で話し合われたこと。

9月の読者会も多岐に渡って話し合われましたが,主なものをあげます。

 「PCR検査」ついて

▼「PCR検査」新型コロナ感染症対策では、海外と比較して圧倒的に検査数が少ないとされている日本。なかでもPCR検査を受けるためのハードルが高い。本誌でもPCR検査をやっと取り上げた感があるが、なぜ保坂世田谷区長なのか疑問。感染症対策に対する本誌の姿勢がワクチンに偏りすぎではないかと懸念の声あり。

「アフガニスタン情勢」

▼「アフガニスタン情勢」現地協力者のアフガニスタン脱出失敗にかかわる現地大使館の役割。タリバンへの過小評価など、さらに突っ込んだ記事を期待。

「死刑判決の再審請求」

▼「死刑判決の再審請求」袴田事件では、取り調べの録音が、部分的とはかなり前から行われていたのに公開されてこなかったと、飯塚事件が被疑者否認のまま死刑執行去れたことなど、冤罪をめぐる情報は引き続き適時発信してほしい。

 

2021年8月(開催日2021年8月28日)

8月の読者会で話し合われたこと。

8月の読者会も多岐に渡って話し合われましたが,主なものを揚げます。

◎労働者の権利が侵害されている。
1339号(p11~)『「関西生コン事件」で初の無罪判決』は、労働運動を公安警察などが弾圧する一つの事例としてよくわかった。このようなことが日本全国で起こっている様な気が強くしてしまった。執行委員長・武健一(79歳)に逮捕・起訴は、それぞれ6回身体拘束は、641日に及んだことも許しがたい。労働者の正当な要求が、「恐喝」として扱われるなど、一部無罪は残念である。憲法で保障された団体行動をする権利をいかに守っていくかの課題をつきつける事柄だ。
◎東日本大震災の時の双葉病院
1339号(p44~)大混乱の東日本大震災の最中、福島第一原発に近かった双葉病院と介護施設がどのような経過で置き去り事件が起きたのか。「金曜日」が業務提携しているジャーナリズムNGOTansa」が調べるシリーズの4回目。いろいろな形で当時の様子を調べて真実や問題点がより分かってくるのを楽しみにしている。
◎「ラジオが面白い」
1341号から2回にわたって「ラジオが面白い」の企画。私も含めて 若いころは、聞いたけど最近はという50代、60代以上の年齢の人にとって、ラジオの役割を見直す良いきっかけとなった。コロナ禍でラジオユーザーが増えているそうだ。ソフトをダウンロードするとタイムフリー機能があり、また有料だが全国のラジオ局の番組を聞くことができる。おすすめ番組もあり、ラジオの再発見をうながす好企画だと思いました。
◎コロナ対策
1342号(p16~)特集にあるように、連日「自宅死」の報道が後を絶たない。なぜこんなのまで、病床が足りないのか、疑問に思わざるを得ない。「金曜日」は仮設病床の設置を訴えているが、コロナについては、保健所がすべてを抱え込む実態なので、それを改め、必要な人に医療が届くように対策をしてほしい。
それから、長引く緊急事態宣言下の中で、より困窮している人、会社 が見えにくくなっている。データに元づく実態を明らかにしてほしい。

 

2021年 7月(開催日2021年7月24日)

7月の読者会で話し合われたこと。

 7月の読者会も多岐に渡って話し合われましたが,主なものを揚げます。

・ 新型コロナウィルスワクチン

接種が徐々に進んでいます。接種をすることを前提としたジャーナリストによる各ワクチンのベネフィットとリスクの比較などの記事がありましたが,より専門的な立場からの見解を紹介し,摂取しないことも含めた読者が整理しやすい情報提供を望みます。

・ 五輪について

開会を前にして不祥事が続発しましたが,人選や中止・延期をするしないを判断する真の決定者は誰なのかが不明で,五輪終了後も責任の押し付け合いが壮絶に行われることでしょう。また,57年前の大会以上に住居を追い払われるなどの生活を踏みにじられる弱者が多数出ています。

・ 都議選

7/9号に2名の外部の執筆者(ジャーナリストと政治学者)が総括記事を書いています。内容はジャーナリストが選挙戦術,政治学者は野党共闘の効果の観点から書いていて,それぞれの関心がどこに向いているのか興味深いのですが,週刊金曜日としてはどのような総括をしているのでしょうか。目次に「衆院選占う・・・・」とある割には物足りない感じがしました。

・ 北米先住民族

合衆国においては先住民族への迫害は広く知られることですが,カナダにおいても寄宿学校への強制収容など同化政策のもとで先住民族への暴力・虐待が続き,多数の遺骨が発見されています。あまり他のメディアでは目にする機会がないだけに更に続けて記事にしていくことを希望します。

他に独占段階での私達の暮らしの「不自由さ」,合格者の最低点のみの比較で都立高校の入試が男女差別にあたるのかなどについて話し合いました。